
看護師転職・求人 診療科目別 心療内科 ある日のタイムスケジュール
看護師として、心療内科に転職した人のある日のタイムスケジュールをお伝えしていきます。
心療内科は、心身医学に基づいて心と体の不調を治すための科目になります。精神科と似ていますが、心療内科では、不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚、幻聴、妄想などの症状で、心と体の両方に変調がある人が受診する科になります。病院によっては精神科も含めて心療内科としていることが多いです。
それでは、それでは、心療内科に転職した人のタイムスケジュールを見ていきましょう。
7時30分 起床・朝食
私が勤務しているのは心療内科クリニックです。出勤時間は前に勤めていた総合病院よりも遅めです。起きたらすぐに朝食の準備に入ります。
8時 準備
家族の分の朝食を作り、ササッと食べたら自分の仕事の準備をします。準備と言っても持っていくものはそう多くありませんが、人と接する仕事なので身だしなみには気を遣います。
8時25分 出発
病院までの道のりは電車で行きます。家から駅までが近いので、電車通勤も苦ではありません。だいたい10分くらい電車に乗っています。
8時45分 到着
クリニックに着いたら、更衣室に行って着替えを済ませます。仕事着はもちろんナース服です。
9時 朝礼・勤務開始
医師と看護師、受付スタッフで簡単な朝礼をおこないます。勤務開始はこの時間からですが、外来の患者さんが来るのは10時からなので、それまでは準備や掃除をおこないます。全員で協力して隅々まで掃除をします。
10時 開院
朝一で予約が入っていることもあるのでこの時間から大抵患者さんがやってきます。予約が入っていて初診でない場合、どんな症状でどんな処置をするのかというのが決まっているので、それに合わせて準備をする感じですね。
心療内科は鬱病などの病気はもちろんのこと、ストレスなどが原因の病気全般を扱うので、クリニックに来る患者さんにもいろいろな疾患を抱えた人がいます。
アトピーやアレルギー、喘息などの他の科目で扱うような症状の人も来るのです。その場合は内科としての治療をしつつ、ストレスケアのためのカウンセリングもおこないます。IBSなどの胃腸障害でこられる方もいるので、胃や腸の検査もおこないます。
12時 休憩
お昼は診察をおこなわないため、この時間に全員で休憩に入ります。前の職場ではお昼の時間がバラバラだったため、同僚との交流が図れるのも嬉しいところです。お昼は大抵近くの食堂屋さんまで食べに行きます。一人のときもあれば、誰かと一緒のときもあります。
13時 午後の勤務開始
この時間に午後の勤務が始まります。やることは午前中と同じで、診察に来る患者さんの診察補助に入ります。内科的治療であれば看護師としての基本の仕事となる検査が多いですが、心療内科では、心の病を扱うため、心理テストを用いた検査もします。検査の結果を伝えたりするのは医師の仕事ですが、心理テストをおこなうときの補助や説明などは看護師が担当します。
実際に診察するのは医師ですが、看護師としてその補助をしたり、ゆっくり患者さんの声を聞いてあげなければいけない機会は多いので、発する言葉にはかなり気を遣います。そこが心療内科勤務の大変なところですね。
お医者さんや私たち看護師の言ったことがうまく伝わらず納得してもらえないことも多いので、根気よく説明していくことが大切なんです。
ただ、仕事内容そのものは他の科目と比べて少ないため、体への負担は少ないです。
17時
診察の受付が終わる時間です。ただ大抵の場合は18時頃まで患者さんがいます。対応に追われます。
18時 勤務終了
外来の患者さんが残っていなければここで勤務終了です。片付けをして帰れます。ただ、初診で飛び込みの患者さんが多く、予約も詰まっている状況の場合は30分から1時間程度残業をすることがあります。
19時 帰宅
電車に乗って家に帰ります。家族がいるので家に着いたら急いで夕食の準備を始めます。家事との両立は大変ですが、転職をして時間に余裕ができたのでとても助かっています。
20時 夕食と自由時間
家族で夕食を食べて少しゆっくりします。テレビを見たり、家事をしたり、ですね。子供はもう高校生なので、旦那と二人の時間を過ごすことが多いです。前の病院は残業が多すぎて家族の時間はあまりとれませんでしたが、今はたくさんとれています。
24時 就寝
心療内科での看護師はそこまでハードなものではありませんが、精神的に疲れることもあります。睡眠をたくさんとって明日に備えます。
以上になります。心療内科でクリニック勤務となると、看護師の仕事内容はそこまで多くありません。ですので、大学病院に勤務していたときよりも、余裕をもって仕事にとりくめています。もちろん大変なこともありますが、私は心療内科に転職してよかったと感じています。

看護師転職・求人 診療科目別 心療内科 転職・求人先と仕事内容
診療内科の仕事は、心理的ストレスが原因となる症状や病気を扱います。患者さんが置かれている状況、環境に合わせて、体と心の両面からアプローチしていくという医学です。
心療内科と言っても、扱う症状の幅は広く、うつ病、適応障害、PTSD、パニック障害、緊張型頭痛、IBS、アトピー、認知症、喘息、摂食障害、性同一性障害、統合失調症などなど、かなり幅が広いです。
厳密には精神科に分類される摂食障害や人格障害、統合失調症なども心療内科で治療する範囲内になることがあります。精神科という名前だと患者さんが入りにくいという理由で心療内科が出来たという話しもありますので、明確な住み分けというのはされていないようです。
転職して心療内科を目指すなら、総合病院の心療内科、クリニックの心療内科のどちらかになるでしょう。
総合病院の場合、精神科と心療内科が一緒になっていたりして、扱う病気の幅も広くなります。隔離病棟などがある病院もありますので、その場合には入院患者のケアも仕事内容に含まれます。
クリニックの場合も心療内科が精神科の役割を果たすこともありますが、入院設備がないため、残業が少なめで、夜勤はないです。他の科目と比べて体力面では楽です。ただし、精神疾患を持った患者さんと接するときは、言葉を選んだり、接し方に気を遣う必要があります。
心療内科の看護師の仕事内容としては、心理テストなどの検査補助、一般的なカウンセリング、心理療法、行動療法、生活習慣の改善アドバイス、自律訓練法、薬物療法などです。注射や点滴をしない分、心理テストなどの心療内科独特の仕事があります。
また、クリニックなどの小さな病院の心療内科の場合、看護師の仕事はさほど多くないため、スキルがなかなか身に付きにくいといった弊害もあります。
そういった部分は自分のライフスタイルに合わせて、転職先を選んでいくといいでしょう。

看護師転職・求人 診療科目別 心療内科 現役看護師からの転職・求人アドバイス
実際に転職に成功し、クリニックで心療内科の看護師として働いている私から、転職活動のアドバイスをお伝えしていきます。
心療内科は他の科目とは様々な面での違いがあり、体よりも心のケアをするのが看護師の役割になります。
私は以前は総合病院で働いていたのですが、結婚と出産、そして体力の限界を感じクリニックへの転職を決めました。元々カウンセラーを目指そうと思っていた過去があったので、心療内科への転職を決めたのです。
心療内科での仕事内容は今までと全く違い、心理テストや質疑応答のテストなど、患者さんと話しながら状態を探っていくといった内容です。
患者さんの心の奥にある悩みやストレスが解消できた、または良くなったと感じるときが一番の快感で、この仕事をやっていてよかったなと思う瞬間です。
私が勤務しているところは医師が男性なので、女性の目線から患者さんにアドバイスすることもあります。
心療内科では事務的な処置ができない分、前よりも患者さんと向き合えているような感覚もありますね。
クリニックなので夜勤はないですし、残業もたまにしかありません。私のように家族がいるという人には体力的負担も少ないので、是非オススメしたい科目です。
また、心療内科で働けば、現場で学びながら、精神科認定看護師、臨床心理士、心理カウンセラーなどの資格を取得することも可能です。私も資格の勉強中ですし、そういったプラスアルファになるような資格をとることで、できる仕事の幅も広がります。元々持っているという人であれば転職では有利ですね。
私からの転職アドバイスになりますが、心療内科、精神科で扱う病気やカウンセリングに少しでも興味があった方が、転職はうまくいくんじゃないかなと思います。精神的なケアがメインな分、事務的な作業がいい人にとっては逆に苦痛になってしまいますから、強い熱意をもって転職に臨むことが大切です。
総合病院でもクリニックでも、自分の熱意を伝えれば、転職はきっとうまくいくでしょう。
あと転職の際は、休みや残業についてはよく調べておいた方がいいですね。自分の時間が欲しい人は残業が少ないところがいいかもしれません。
もし今の職場に不満があるのなら、早めに転職することをオススメします。私は転職するまでずっと悩んでいたので、もっと早く転職すればよかったと今は少し後悔しています。
みなさんに良い転職先が見つかるよう祈っていますね。
