
看護師転職・求人 診療科目別 准看護師 ある日のタイムスケジュール
准看護師として、総合病院に転職した人のある日のタイムスケジュールをお伝えしていきます。
准看護師とは、都道府県知事が実施する准看護師資格取得をした人のことを言います。
それでは、消化器科への転職に成功した准看護師の一日のタイムスケジュールを見ていきましょう。
6時30分 起床・朝食
私が勤務しているのは総合病院の消化器内科です。朝はこの時間に起きて、顔を洗って目を覚まします。准看護師であっても出勤時間などは看護師と同じです。
7時 準備
朝食は前日までに買っておいたコンビニのパンなどを食べます。朝食を食べたらすぐに準備をします。化粧も派手ではないですがします。
7時30分 出発
車通勤なので、車に乗って15分くらいの道のりを運転します。車での通勤はそんなに苦ではありません。前はバス通勤でした。
7時50分 到着
従業員専用の駐車場に着いたらすぐに更衣室(ロッカー)に向かいます。更衣室はみんな同じです。ナース服に着替えて手帳などを用意して準備は完了です。
8時10分 ナースステーション到着
着いたら情報収集です。ナースステーションに到着したら看護師も准看護師もあまり関係がありません。お互いが挨拶をして業務について話したりします。
8時30分 申し送り
朝礼をやって、夜勤の人からの引継ぎを受けます。私がいる消化器内科は患者さんの数も多いですし、軽症の人もいれば末期に近いガン患者さんもいるので、かなり細かく、漏れのないように引継ぎを受けます。
その後、すぐに業務に入ります。准看護師は看護師の補助というイメージがあるかもしれませんが、業務内容はほとんど同じで、とくに壁のようなものは感じません。同じように責任がある仕事も任せられます。まずは看護師の基本的な業務をやっていきます。基本的には病棟をまわって患者さんの様子をチェックしていくのがメインの仕事になります。
内科なので放射線療法や化学療法の補助もします。医師の指示を受けてやっていく点も看護師と同じです。
ラウンド途中でも医師から指示を受けて処置に入ることが多いのでそこは大変です。指示が多いと通常の業務がなかなか進みません。
10時
准看護師は、看護師の指示がないと看護をしてはいけないという決まりがあります。ですので、法律的には看護師の指示を受けるわけですが、看護師でも上司から指示を受けて仕事に入るのは同じなので、そんなに違いはありません。
ただ、どちらかというと介護寄りの仕事を准看護師が担当することが多いです。体調に合わせて全身清拭や入浴介助、陰部洗浄などを、看護助手と一緒にやっていきます。
11時
入院患者さんの食事や流動食、服薬の準備をしていきます。ガン患者さんが多く、麻薬を用意するので薬の取り扱いには特に気を遣います。薬によっては看護師とペアで準備しなければならないものもあります。
12時
お昼はシフト制でとります。私は食堂で食べてコーヒーを飲んでゆっくりします。汗で崩れた化粧もなおします。あとは同僚との雑談タイムが楽しいですね。
13時
午後はまずはミーティングをして午後の業務、手術のために外科へ送りだす患者さんの確認、放射線療法を担当する看護師の割り当てなどをおこないます。
化学療法と放射線療法の看護は、どちらも専門的な知識が必要ですが、准看護師を続けるうちに覚えてきました。副作用があるので、それの説明、そして副作用が出た場合のケアも看護師、准看護師の業務です。なぜ検査をするのか、検査で何がわかるのか、しっかり説明していきます。
16時
看護師と同じように看護記録を入力します。
16時30分 申し送り
朝とは逆に、夜勤の人に昼間の内容を引き継ぎます。看護師も准看護師も関係なく、伝えなければいけないことをしっかりと伝えます。
それが終わったら夜勤の人と一緒に夕食の準備や点滴の交換、介護の仕事に入ります。
17時30分 業務終了
この時間で業務は終わりです。頼まれて残業をすることもありますが、残業は看護師が優先的にするようになっています。私はプライベートを充実させたい派なのでそこは准看護師でよかったと思います。
19時
仕事終わりは友人と食事に行ったり、家族と過ごしたりします。准看護師の仕事は体力が必要ですが、仕事を続けるうちにけっこう慣れてきました。
24時 就寝
次の日のために夜は早めに寝るようにしています。しっかり寝て体力回復ですね。
以上になります。病棟では基本的に看護師と同じように扱われます。そういう意味では、責任感を持って仕事に取り組めています。出世は難しいらしいですが、そういうのを求めないのであれば准看護師はとても魅力ある仕事だと思います。転職して労働環境も良くなったので私は満足しています。

看護師転職・求人 働き方 准看護師 転職・求人先と仕事内容
准看護師の転職、求人先は普通の看護師とほとんど同じです。総合病院などの大きい病院からクリニックなどの小さい病院まで、看護師募集であっても准看護師を受け入れている転職先も多いです。
仕事内容も看護師と変わらず、配属先の科目や病院の規模によって様々です。ただし、中には准看護師は雇わないとする病院もあるため、看護師と比べると少し選べる幅は狭くなってしまうのも事実です。
また、准看護師は看護師の指示を受けて看護業務をしなければならないという決まりがあるため、どうしてもキャリアアップはし辛い側面があります。将来的にリーダーや師長を目指すのであれば、准看護師から看護師の資格をとって、そのあとで看護師として転職するという道もあります。
通常准看護師になるには、各都道府県知事指定の准看護師養成所(2年制)を卒業するか、文部科学大臣指定の高等学校の衛生看護科(全日制は3年制、定時制は4年制)を卒業しなければいけません。しかし、准看護師としての現場経験があり、准看護師として3年以上働いていること、
「看護師学校養成所2年課程」で学び、看護師国家試験に合格し、看護師免許(正看護師の免許)を取得すること、という条件を満たせば、2年で看護師へのキャリアアップを果たすことができるのです。
その2年制の学校には、通学と通信の両方があり、通信の方であれば准看護師としての仕事をしながら通うことも可能です。ただし通信の方は准看護師としての経験が10年以上必要です。
以上のように、准看護師の転職で、さらなるキャリアアップを目指すということであれば、看護師を目指していくのがいいでしょう。ちなみに、准看護師と看護師の棲み分け自体、将来的にはなくなる方向だそうです。今後はどちらも違いがない資格として認知されるかもしれません。
看護師ほどガッツリ働きたいわけではなく、子育てや主婦業をしながら准看護師を続けていきたいと考えている人もいます。
そういう目的であれば、クリニックなどの小規模の病院で、夜勤や残業が少ないところを転職先として選択することにより、その転職は成功しやすいと言えるでしょう。

護師転職・求人 働き方 准看護師 現役看護師からの転職・求人アドバイス
ここからは、実際に准看護師として転職に成功した人からのアドバイスをお伝えしていきます。
私は、元々看護師という職業に憧れがあり、まずは敷居の低い准看護師からという考えで看護師になりました。
その前は全く別の仕事をしていたということもあり、看護の仕事は大変ながらとてもやりがいがあり、満足した仕事ができていました。
ただ、私が最初に入った病院は残業がとても多く、准看護師だからといって全く変わらずに仕事がバンバンやってくる状況だったのです。
仕事がたくさんあるのはいいですがただただ日々の業務に追われるだけで、自分がしたいような看護ができない現状にいら立ちを抱えながら業務をこなしていました。もう少し落ち着いて患者さんと向き合いたいなあと…。
もう少し働きやすい病院はないものかと探していたときに見つけたのが現在の職場です。
総合病院の消化器内科ですが、今もそこで働いています。今の職場は残業もそこまで多くないですし、一緒に働く人もとてもいい人たちで、全員で協力しながら毎日の仕事を乗り切っているという一体感があります。
給料も少しですが上がりましたし、転職してとても満足しています。准看護師だからといって嫌がらせをされることもありません。
私は元々条件に拘らずいいところが見つかればいいなという考えて転職先を探していたので、アドバイスというアドバイスはできませんが、強いて言うなら転職を考えている病院で働く看護師に話しを聞いてみた方がいいかもしれません。
私の場合はたまたま知り合いが今の病院で働いていたので、話しを聞くことができましたし、現場の声を聞くのはとても大切なように思います。
知り合いがいなくとも転職サイトであれば様々な情報を得られるので、そこである程度内部事情を知ったうえで転職に踏み切れればそれが一番失敗しない転職に繋がると思いますよ。なにも知らない環境に飛び込むのは怖いですからね。良い条件のところを探して納得のいく転職を目指してみて下さい。
