
看護師転職・求人 働き方 正看護師 ある日のタイムスケジュール
近年重要視されるのは、賃金よりもやりがいや、生き方であると言われています。
人生の中で転職というのはとても大きな意味を持ちます。新しいことを始めることへの不安と希望が、同じぐらいの大きさで存在するのではないかと思われます。
今回は、大学病院へ転職され、充実した毎日を送っている方のタイムスケジュールを紹介いたします。
6時 起床、朝食、準備
私は日勤、三交代制で仕事をしています。業務内容は入院されている方の看護です。
私は一人暮らしですので、お子さんや旦那さんがいる方に比べて朝の準備に関しては時間はあまりかかりません。
出来るだけ昨日の段階でお弁当の支度はしておいて、朝食を簡単にすませて家を出ます。
お弁当は、行きがけのコンビニ等で買うこともできますが、栄養を考えて出来るだけお弁当を作ります。
7時 自宅を出発
勤務先の病院まで電車で通勤します。現在勤務している病院は、以前勤めていた個人病院よりも近くにあります。
就職活動をしていた頃の私は、個人病院の方が気楽に働けるのではないかと考えていました。しかし、個人病院は個人病院で気苦労が多く、結局以前の病院より近い、今の職場に転職しました。以前の職場よりもずっと気楽にやれていますので、人生万事塞翁が馬という奴でしょうか。
8時 病棟到着、情報収集
8時30分 業務開始
業務開始以降は以下の業務を行います。病棟の業務というのは、大病院であるなら、細かな差異はあれど、おおよそどこの病院でも同じではないかと思います。
・患者さんのところに行くための物品準備
・注射、点滴、点滴管理、抜針
・検温(体温・脈拍・血圧など)
・患者さんへの症状の聞き取り
・入院オリエンテーション・退院オリエンテーション・術前オリエンテーション
・必要時、定期的な体位交換
・必要時、吸入・吸引
・口腔ケア、全身清拭、寝衣交換
・配膳、食事介助、下膳
・排泄介助
・入浴のための移送活動
・入浴介助
・シーツの交換
・創部消毒、尿留置カテーテル交換、血糖測定などの処置、褥瘡(じゅくそう)処置
・経管栄養の準備・開始・後処理
・栄養科などに提出する書類の用意
・カルテの整理、記録
・病気になりはじめの時期の患者さんの場合、「呼吸器管理」「ドレーン管理」「心電図モニター管理」の処置
・翌日の手術患者さんの除毛介助
・緊急入院される方への対応
・申し送り(業務の引継ぎ)
・転院・退院サマリの記述
・看護カンファレンス
・看護計画の立案・評価
・後片付け
以上が主な業務内容になります。
状況によって雑務が加わることもありますが、ここではそれは省略します。
13時〜14時 お昼休憩
お昼休みは休憩室で食事を取ります。食事中でも仕事の話が出てくるのですが、仕事仲間との間柄がとても良好なので、楽しく過ごせます。
同僚先輩後輩との関係を良好にできるかどうかというのは、看護師にとって重要な課題の一つです。というのも、あまりにも関係が悪く、報告・連絡・相談に支障が出ると、人命にかかわってしまうからです。
以前の職場ではそこが上手くかみ合いませんでした。良好な人間関係を築けるかどうかは、本当にただの運だと思います。
17時 業務終了
まれに終了時刻がずれ込むことがありますが、基本的にこの時刻ぴったりに終わります。
書類整理等もこの時刻までに済ませます。着替えなどをし始めるのがこの時間です。
17時30分 病棟出発
家までは行きと同じく1時間です。。
仲の良い同僚と勤務終了時刻が同じですので、どこかしか寄り道をすることが多いです。
これ以降の予定表は、私が帰宅途中に寄り道しなかった場合の話です。
18時30分 帰宅、夕食準備
栄養管理はとても大事ですので、疲れていても面倒臭くっても、料理はちゃんとやります。とはいっても流石に毎日各食作るのはつらいので、晩に朝昼晩三食分作れるような献立にします。クックパッドって便利ですよね。
19時30分時 夕食
夕食後の行動は、特に決めていません。その日の気分に応じて適当に過ごします。書類を持ち込んで家でも作業するというのはないです。
大病院という性質上、まれに夕食後、就寝後に、緊急の呼び出しが入ることがあります。ただ人数に余裕のある病院なので、そういったことは本当にまれです。
緊急の呼び出しが誰に来るかは、当番制になっていますので、何の前触れもなくかかってくるきたことは今のところないです。
23時 就寝
ネットを見たり本を読んだりと好きに過ごすのですが、出来るだけ23時には眠るようにしています。どれだけ遅れても、深夜2時には眠るようにします。
睡眠導入剤を飲んでいる医療関係者は結構いるらしいと日常のおしゃべりの中で聞きましたが、今の職場の日勤の同僚の中には、私含めて一人もいません。適度に疲れて自然に眠れるのが一番だと思います。

看護師転職・求人 働き方 正看護師 転職・求人先と仕事内容
正看護師が働くことができる職場は、非常に多岐に及びます。
准看護師と比べると、賃金、昇給の面で非常に有利なのですが、唯一のデメリットとして、低賃金なため准看護師をこぞって求める小さな病院には入りづらいという点があげられます。
大学病院もあればクリニックもありますし、人間ドッグのような専門施設から医療施設全般、会社所属の看護師や学校の看護師、保育園の看護師勤務なども転職先としてあげられます。
主な業務内容は、タイムスケジュールの欄に書いたように、看護師の一般的な仕事があって、それに加えて所属する科の仕事、転職先特有の仕事が加わることになります。
一例として大学病院の内科勤務であれば、患者さんとのふれあいが、特に多い職場です。
看護師というのは患者さんを励ます立場にあるのですが、患者さんとのやりとりの中で、患者さんにむしろこちら側が励まされることは、少なくありません。
私が最も楽しいと感じるのは、退院前オリエンテーションを行っている時です。
退院オリエンテーションを行っていると、患者さんの顔色がはつらつとしてくるのがわかります。
「これで退院できるんだ」「ようやく治るんだ」「もう退屈せずにすむんだ」。退院前オリエンテーションを行うことで、患者さんは病気や怪我が治ったという事実をリアルに感じますので、ほとんどの方が嬉しそうな表情をなさいます。
ただ中には、今後の不安を口にする方もいるのですが、熱心に言葉をかけると、そうした表情も徐々にやわらいでいきます。
たくさんの方とふれあいたいという方には、大病院というのはとてもおすすめです。

看護師転職・求人 働き方 正看護師 現役看護師からの転職・求人アドバイス
ここからは実際に正看護師として転職に成功した私から転職に関するアドバイスや経験談をお伝えしていきます。
私は人と人とのトラブルを対処するのがとても苦手で、以前勤めていた病院では、その点でとても苦労しました。
まるでそれから逃げるような形で転職先を探し始めることになりました。
人と人とのトラブルに見舞われたばかりだったので、人の数が多いこの病院のことを、当初は避けていたのですが、知人から「大きな病院というのは、人とのトラブル対処に慣れた人がいることが、ちらほらある」といった話を聞きました。
その話を聞いて、私は祈るような気持ちで転職しました。転職活動自体は滞りなく成功しましたが、私にとって重要なのは、仕事をすることになる仲間との関係。その一点です。
仕事仲間が紹介された時、私は面接の時以上に緊張していたと思います。
私のことが紹介された際、仕事仲間は私のことをとても歓迎してくれました。私はコミュニケーションが苦手な方です。笑顔を作るのも下手で、そのことについて注意されたことが、かつての職場で数度ありました。
温かく歓迎されるということは、これで二度目となります。かつての職場も、私が就任した当初は私のことを歓迎してくれました。しかしその歓迎ムードが続いたのは最初の4日程度のことで、私に対する扱いは、すぐに冷たくなりました。
その中でも上手くやっていける同僚もいたのですが、十分な処世術を持たない私は、共同体の中に馴染むことができませんでした。
今回の職場でも、私は同じように警戒をしました。そうして4日経ち5日経ち6日経ったところで、強く構えていた私は肩透かしを食らうことになります。
「お客様」モードは確かに解除されたのですが、私に対する温かさや柔らかさといったものには、とくに代わりはありません。
入院されている患者さんの容態の悪化や、急患の搬送等の時には強い言葉やキツイ言葉が発せられることもあるのですが、以前の職場であったような、個人に対する人格批判だとか、侮蔑や中傷といったものはありませんでした。
かつての職場に比べて、今の職場には「余裕」があるように感じられました。「余裕」があるために、不必要に他者に当たったり、強い言葉をぶつけたりしないのだろうなぁと考えています。
患者さんとのトラブルについてですが、噂で聞いた通り、トラブル対処が非常に上手な方が数名いました。いずれも熟練の方です。言い方は悪いのですが、クレーム対応係のようなものです。その方は自分の役割について誇りに思っているらしく、トラブルの対処を頼まれても、嫌な顔一つしません。
一通りトラブルが片付くと、その方は「困ったら私を頼りなさい。気にしなくったっていいから。人には得手不得手っていうのがあるのだから」
実際はもっとおおざっぱな言葉遣いなのですが、そんなようなことを言ってくれました。
職場での人間関係のトラブルに悩まされている方は往々にして「どこにいっても同じだ」と思い込んでしまいます。同時に「よく辞める人間だと思われるようになる」ということを気にするところがあります。
対人関係というのは、アレルギー反応のようだと考えています。人によっては無害なものが、人によっては大きな害になることがある。アレルゲンがなくならない限り、アレルギー反応(例えばくしゃみだとか)は収まりません。そこには、そのアレルゲンに触れても、なんの問題もない人物がいるべきなのです。
私が得た経験から、これから転職する人にアドバイスをするとしたら、人間関係が良好そうな転職先を選んだ方がいいということです。とはいえ、人間関係は入ってみないとわからない部分が多いと思います。ですので、単純な求人内容以外の面も、求人サイト、転職サイトでよく調べてみることが大切です。
そうすれば、全てはわからないまでも、ある程度のところまではわかりますし、転職活動もうまくいくと思いますよ。
